今回はストレングスファインダーの『慎重さ』について解説していきたいと思います。
慎重さ資質とは正に言葉のイメージ通りです。
しかし慎重さと一言に言っても成果を上げるためにリスクを洗い出し、物事を前に進めていくポジティブな慎重さ。
逆に足を止めてしまうネガティブな慎重さとその中身は長所短所が表裏一体の関係になっています。
その違いはどこにあるのでしょうか?
慎重さを上位に持っている人の取り扱い説明書作成の一助になれば幸いです。
それでは16回目の今回は『慎重さ』についての資質解説をしていきたいと思います。
目次
慎重さの特徴
- 慎重にコトを運ぶ
- リスクを避けるための行動が出来る
- 全てのリスクを洗い出す
- 安全にコトを進めたい
- 心配性ではなく目的を確実に果たすため備える
- 熟慮
- 準備
- 石橋を叩く
- 決定や選択を行う際に細心の注意を払う
- あらゆる道のりには危険や困難が待ち受けていると考えている
- 恐れの先に希望がある
- 失敗しない美学
- 安全
慎重さの長所
- ミスなく確実にこなす
- 確実な成果に繋げるためにしっかりと準備出来る
- リスクを避ける為に勇気ある決断が出来る
一つずつ解説していきます。
慎重さの長所①ミスなく確実にこなす
『ミスしても良いからとりあえずやれ!』
慎重さを上位に持っている人はこの言葉に疑問を感じると思います。
ミスをしないようにリスクや懸念点を洗い出してから動き出す方が効率的だと考えるからです。
なので組織に属していてスピードを重視されるような環境だと満たされないのかもしれません。
逆に失敗が許されない環境に向いている傾向にあります。
医療現場や銀行など。
失敗を未然に防ぐという意味ではコンサルタント的な役割も向いていると思います。
僕がストレングスファインダーの慎重さを通して一番伝えたいことは、慎重な人は自分のことを臆病や、ビビりだと思っているのではないかなと。
そうではなくこれは才能だったんだ!と気付ければまた違った未来が見えるはずです。
慎重さの長所②確実な成果に繋げるためにしっかりと準備出来る
慎重さは実行力資質として分類されています。
ぱっと見のイメージでは戦略的思考力に属してそうだなと感じますが、なぜ実行力資質に属しているかというと慎重さは物事を前に進めようとする資質だからです。
物事を前に進めるために慎重になる。
成果に繋げる為にリスクを洗い出す。
確実な成果に繋げるためにしっかりと準備をするということです。
慎重さの長所③リスクを避ける為に勇気ある決断が出来る
慎重さを上位に持っている人はリスクを避けるために勇気ある決断をします。
例えば転職や独立。
『このままこの会社に居たらやばい』
『今の内に独立をしておいた方がリスクが低い』など。
慎重さを上位に持っている人は一度過去を振り返ってみて下さい。
・勇気ある決断をした時は、リスクを避ける為ではなかったですか?
・だとしたら今後何か物事を決断しないといけない時にリスクを避ける為にはどうしたらいいか?
・そもそも自分にとってのリスクとは何を指しているか?
これらを明確に出来ればこの先勇気ある決断をする時に上手く自分を誘導出来るようになると思います。
慎重さの短所
- 失敗を恐れ決断に時間がかかり過ぎる
- 失敗を恐れ準備に時間がかかり過ぎる
- 予想外な出来事に対処出来ない
一つずつ解説していきます。
慎重さの短所①失敗を恐れ決断に時間がかかり過ぎる
慎重さが短所に出ると臆病になります。
過度に失敗を恐れ決断に時間がかかったり決断をすることを放棄したりします。
失敗したくないという気持ちが長所に出ると確実な成果を上げる為にしっかりとリスクマネジメントをする事が出来ますが短所に出ると臆病、ビビり、恐れとなって行動を止めてしまいます。
その違いはなんなのでしょうか。
その答えは何が自分にとってリスクなのか?を明確に出来ていないのが原因なことが多いです。
安定していることがリスクだと感じる人、
安定しないことがリスクだと感じる人など様々です。
自分が何がリスクだと感じるかということを明確にすれば何に慎重になれば良いか、どのような決断をすべきかということが見えてくると思います。
慎重さの短所②失敗を恐れ準備に時間がかかり過ぎる
これは先ほどの短所①で話した内容の準備バージョンです。
決断をした後に準備に取り掛かるわけですが意識をしないとそこに時間をかけすぎてしまうという短所が現れる傾向があります。
石橋を叩きすぎてしまうということですね。
最上思考を上位に持っていたらその傾向が確実に現れると思います。
完璧にリスクを洗い出し対策を考えておかないと不安。
しかし完全に不安が解消されることは絶対にありません。
対策としては完璧主義ではなく最善主義になることを意識しましょう。
完璧を目指すのではなく自己ベストを目指す。
期限を決めてその中で最善を尽くす。
これを徹底すると完璧主義はだいぶ弱まります。
これで準備に時間をかけすぎるという短所とは上手く付き合えます。
慎重さの短所③予想外な出来事に対処出来ない
慎重さを上位に持っている人は目的を果たすため、安全に遂行するためきちんと備えます。
そしてあらゆる道のりには危険や困難はつきものだとも考えているので細心の注意を払って行動と選択をします。
しかし人生に何が起きるかということは予想は出来ても言い当てることは不可能です。
考えもつかないようなことが起こったりもします。
・大事な人の死
・大災害
・まさかの人の裏切り
・いきなり振られるスピーチなどなど。
こんな時ポジティブ資質を持っている人だったら「なんとかなるさ〜」「けせらせら〜」と資質の強みを存分に発揮するでしょうが慎重さの人は違います。
「俺は全てのリスクに対して完璧な対策を打っている」
「こんなはずはない」と。
これも対策は完璧主義ではなく最善主義になることです。
完璧主義というのは僕のイメージですがパンパンに膨れた風船のようなもので何か衝撃があれば割れてしまうし身動きが取れない感じです。
それに対して最善主義はバルーンアートで使われるような風船で自由に形が変えられる柔軟性を持っているという感じです。
人生には予想外なことが起こります。
良いことも悪いことも。
それが人生の醍醐味だったりもしますよね。
そのイベントにうまく対応出来るように是非完璧主義ではなく最善主義を取り入れてみてください!
慎重さの活かし方
- 自分が何をリスクだと認識しているかを洗い出しどうすれば対処できるかを考える
- 行動するリスクだけではなく行動しないリスクも考える
- リスクを検討している時間を大事にする(動き出しに時間がかかることは悪ではない)
- 自分がこれまでどうやって決断してきたかを振り返る
- 負けない戦い方を極める
- 熟考して導いた自分の判断に自信を持つ
- 最善主義を意識する
慎重さまとめ
まとめます。
- 慎重にコトを運ぶ
- リスクを避けるための行動が出来る
- 全てのリスクを洗い出す
- 安全にコトを進めたい
- 心配性ではなく目的を確実に果たすため備える
- 熟慮
- 準備
- 石橋を叩く
- 決定や選択を行う際に細心の注意を払う
- あらゆる道のりには危険や困難が待ち受けていると考えている
- 恐れの先に希望がある
- 失敗しない美学
- 安全
- ミスなく確実にこなす
- 確実な成果に繋げるためにしっかりと準備出来る
- リスクを避ける為に勇気ある決断が出来る
- 失敗を恐れ決断に時間がかかり過ぎる
- 失敗を恐れ準備に時間がかかり過ぎる
- 予想外な出来事に対処出来ない
- 自分が何をリスクだと認識しているかを洗い出しどうすれば対処できるかを考える
- 行動するリスクだけではなく行動しないリスクも考える
- リスクを検討している時間を大事にする(動き出しに時間がかかることは悪ではない)
- 自分がこれまでどうやって決断してきたかを振り返る
- 負けない戦い方を極める
- 熟考して導いた自分の判断に自信を持つ
- 最善主義を意識する
ここまで慎重さについて解説してきました。
どうでしたでしょうか?
慎重にも色んな慎重がある。
物事を前に進め成果を上げるためのポジティブな慎重さ。
それとは逆で行動を止めてしまうネガティブな慎重さ。
どちらも慎重さの人が持っている資質の特徴です。
長所使いになるのか、短所使いになるのかは自分の資質を理解しているか。
またそれを活かす術を知っているか。
それを継続して意識し続けることが出来るか。
これらにかかっていると思います。
あなたは現在変わろうと努力していませんか?
変わる必要なんてありません。
活かす努力を始めてみませんか?
それではまた違う記事でお会いしましょう!